そろそろシェンノワールの宣伝のようなブログから脱却したい…と思っている今日この頃。
最初の「はじめまして」に書いた通り、このブログには私の人生レベルの内容を書きたいと思っているので、いい加減重い腰を上げたいのですが…恥ずかしさもありなかなか踏み出せないでいます。
ですが、もうあまり宣伝できることもなくなってきたので、はじめの一歩として「シェンノワールを始めたワケ」という、宣伝っぽいタイトルで書き始めてみようと思います。
■キッカケは “おひとり様”
「一人暮らしで犬を飼ってみた」シリーズにも書きましたが、シェンノワール(=黒い犬)の片割れである甲斐犬のKarubiを飼い始めたのは2009年、それは当時35歳独身彼氏ナシの私にとって、この先のおひとり様人生が確信に変わり始めた頃でした。
世間では「ペットを飼ったら結婚できない」とよく言います。もちろん私に対しても周囲からのありがたい忠告はありましたが、「飼わなくても同じ(笑)」と思い切って犬の世界に飛び込んだわけです。
そのおかげでそれまでの引きこもりが毎週末のドッグトレーナーのレッスンに変わり、平日も土日も関係なく家にいないというアクティブな毎日に変わったのですが、シェンノワールを始めた最初のキッカケは、そんな毎週末のレッスンの中で生まれました。
私が足繁く通っていたドッグトレーナーのレッスンは、基本的には個別レッスンだったのですが、その他にドッグランや犬OKのショッピングモールなどでのイベント的な合同レッスンがありました。そこには私以上に犬への思いが強く、私以上に頻繁にレッスンを受けている“同志”がたくさん参加していて、その方たちとはサークル仲間のように、レッスンやおしゃべりなど楽しい時間を共有する関係となりました。(レッスン自体はサークルというより体育会系の部活に近かったですが 笑)
私はこの合同レッスンが本当に楽しくて、水を得た魚のように、ようやくできた自分の居場所のように感じたのです。
こんな風に犬という共通点だけで、Karubiを飼わなければ出会うことのなかった人たちと、性別や年代を超えて仲良くなれるという素敵な環境に、“このまま一生1人でも、同じように犬を飼う人が集まれば楽しく生きていけるかも!そんな人たちが集まるアパートがあったら面白そう!”と憧れのように思ったことがありました。
現状は少し違った形になってしまいましたが、この発想がシェンノワールのもとになったわけです。
■犬を飼うことが人生の転機に!
先ほど“35歳まで引きこもり”とさらりと書きましたが、実態は完全な引きこもりではなく、休日は一歩も外に出ないという“プチ引きこもり”のレベルでした。ちなみに“プチ引きこもり”とは、インドア派とは違って別に家で何かをやっているわけではなく、かといって外出する用事もない、さらに人に会うのも面倒→だから家にいる、というちょっとした病みが入っている状態です。一日中ボーっとテレビをみて、ごはん食べてお風呂に入って寝る。見る人にとってみれば羨ましい生活ですが、当の本人は生きる屍のようでした…。
なぜそんな状態だったかというと、単純にやりたいことがなかったからで、やらなければならないものとして仕事だけを十数年間マジメに続けていた、というだけのことです。いつも仕事が”やるべきこと”として人生の真ん中にあり、心から楽しめるものはありませんでした。別に仕事自体に目標があったり、自分の好きなことが仕事になっていればまったく問題ない生き方なのですが、私にとっての仕事はただ単に、”生きていくため”、”老後のため”、”社会的な立場のため”だけのもので、そんな位置づけの仕事が自分の中の最優先になっていたという状態だったのです。
もちろん仕事が最優先なことは悪いことではないのですが、”これがあれば幸せ!”的な何かがないと気持ちはどんどん落ちていき、一定の間隔で強烈な虚しさに襲われます。
仕事以外にやることがないって、私の人生っていったい…
当時の私はそんな思いを抱きながら、外身は明るく、でも中身は悶々として生きていたのですが、そんな私が犬を飼ったところ、自分にとっての最優先が仕事からKarubiに変わり、これまで意味を持たなかった生活が一変したわけです。
”仕事はKarubiにゴハンを食べさせるため”、”外に出るのはKarubiのストレス発散のため”、そして何より”生きるのはKarubiのため”と、すべてがKarubiに結び付き、生きることがとても大事な意味を持つようになりました。まさにKarubiサマサマ、自分の存在価値をKarubiが作ってくれたのです(泣)
と、なんか少し重い話になってしまいましたが…、
こんな風に、傍目からみると普通な感じなのに、当の本人は、心にポッカリ穴が空いているような、自分が立っている地面がグラグラしているような、なんか良くわからないけど生きてても楽しくないなぁと感じてしまっているような人は、世の中に結構いるのではないかなと思っています。
もしそんな人の中に、“犬を飼いたい”と思っている人がいるのならば、思い切って一歩を踏み出して欲しい!もちろん犬を飼うのは簡単なことではありませんが、私のように犬を飼うことで生きる意味を見出し、楽しい人生を送れる人がいるかもしれない.!
そんな人たちへの思いが「一人暮らしで犬を飼う人をサポートしたい」というシェンノワールのコンセプトの根っこの部分にはあるのです。犬を飼いたいけれどその一歩が踏み出せない人にこそ、シェンノワールを知って欲しい…そんな思いを込めてシェンノワールを始めました。
■そしてさらにもう1つ!
なんだかいい話風な、シェンノワールの宣伝色の強い感じの内容になってしまいましたが、このレベルでは、アパートを始めるにはまだまだ動機が足りません。
私を清水の舞台から突き落とした一番の動機とは??
長くなるので「下」に続きます!